【実践編】お宝キーワード発見！成果につながる具体的なキーワード選定テクニック6選

SEO対策において、適切なキーワードを選定することは、ターゲットユーザーをウェブサイトに呼び込み、成果を上げるための非常に重要な第一歩です。しかし、「具体的にどうやってキーワードを探せばいいのか」「いつも同じようなキーワードしか思いつかない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか？

この記事では、基本的なキーワード選定のステップを踏まえつつ、さらに一歩進んで、成果に繋がりやすい「お宝キーワード」を発見するための具体的なテクニックに焦点を当てて解説します。アイデアの引き出しを増やし、より戦略的なキーワード選定を可能にするための実践的な方法を6つご紹介します。

なお、キーワード自体の基本的な考え方（意味や種類）、選定の全体的な流れ、そして選定したキーワードをコンテンツにどう活かすかといった基礎知識については、以下の包括的なガイド記事で詳しく解説しています。基本的な部分からしっかり理解したい方は、まずはこちらの記事をご覧いただくと、本記事の内容がよりスムーズに頭に入るはずです。

参考： SEO成功の鍵！キーワード選定の基本から実践テクニック、ツール活用法まで徹底解説

それでは、早速、具体的なキーワード選定テクニックを見ていきましょう。

テクニック1：「シードキーワード」から連想ゲームで無限に広げる

キーワード選定の出発点となるのが、あなたのビジネスやサイトテーマの核を表す「シードキーワード（種となるキーワード）」です。例えば、あなたがオンラインのプログラミングスクールを運営しているなら、「プログラミング」「オンラインスクール」「学習」などがシードキーワードになり得ます。

このシードキーワードが見つかったら、そこから連想ゲームのように関連する言葉をどんどん広げていきます。単に思いつきで広げるのではなく、以下のフレームワークを使うと、体系的にアイデアを洗い出すことができます。

誰が (Who) + シードキーワード: どんな人がターゲット？
- 例：「プログラミング初心者」「プログラミング学生」「プログラミング主婦」
何を (What) + シードキーワード: 具体的な内容は？
- 例：「プログラミング言語種類」「プログラミングアプリ開発」「プログラミング独学方法」
いつ (When) + シードキーワード: どんなタイミング？
- 例：「プログラミング就職前」「プログラミング冬休み」「プログラミングスキルアップ時」
どこで (Where) + シードキーワード: 場所は？
- 例：「プログラミングオンライン」「プログラミングスクール東京」「プログラミング自宅学習」
なぜ (Why) + シードキーワード: 目的・理由は？
- 例：「プログラミング副業」「プログラミング稼げる」「プログラミング仕事に役立つ」
どのように (How) + シードキーワード: 方法・手段は？
- 例：「プログラミング勉強法」「プログラミング無料学習」「プログラミング何から始める」

発想を広げるツール:

マインドマップ: シードキーワードを中心に置き、関連語句を枝分かれさせながら書き出すことで、思考を整理し、新たな組み合わせを発見しやすくなります。「XMind」や「MindMeister」などのツールが有名です。
ブレインストーミング: チームメンバーや友人と一緒に、自由にアイデアを出し合うのも効果的です。

この連想ゲームを通じて、一見すると関係なさそうな言葉でも、意外な組み合わせからユーザーニーズに合致したキーワードが見つかることがあります。

テクニック2：ユーザーの「悩み」「疑問」「欲求」を言葉にする

検索エンジンを使うユーザーは、何かしらの「悩み」を解決したい、「疑問」に答えが欲しい、あるいは満たしたい「欲求」を持っています。ターゲットユーザーの立場に立って、彼らが抱えるであろう具体的なインサイトを想像し、それをキーワードに変換するアプローチは非常に効果的です。

悩み・問題解決系のキーワード:
- ユーザーの心の声：「〇〇がうまくいかない…どうしよう？」
- キーワード例：「〇〇できない原因」「〇〇エラー対処法」「〇〇失敗しない方法」「〇〇遅い改善」
疑問・知識欲系のキーワード:
- ユーザーの心の声：「〇〇ってどういう意味？」「〇〇のやり方が知りたい」
- キーワード例：「〇〇とはわかりやすく」「〇〇やり方初心者」「〇〇手順図解」「〇〇コツ裏ワザ」
比較・検討系のキーワード:
- ユーザーの心の声：「〇〇と△△、どっちを選ぶべき？」「〇〇の評判はどうかな？」
- キーワード例：「〇〇 △△ 比較」「〇〇おすすめランキング」「〇〇メリットデメリット」「〇〇口コミ評判」
欲求・願望系のキーワード:
- ユーザーの心の声：「〇〇できるようになりたい！」「もっと〇〇したい！」
- キーワード例：「〇〇なるには」「〇〇増やす方法」「〇〇簡単レシピ」「〇〇モテる方法」

インサイトを探るヒント:

ペルソナ設定の活用: 設定したペルソナになりきり、「この人なら、どんな言葉で検索するだろう？」と考えてみます。
カスタマージャーニーの各段階: ユーザーが商品やサービスを知ってから購入・利用するまでの各ステップで、どのような疑問や不安を感じるかを想像します。
既存顧客へのヒアリング: すでにいる顧客に、どのような課題を持っていて、どのように解決したか、どんな言葉で情報を探したかを直接聞いてみるのが最も確実です。

ユーザーのリアルな感情や状況に寄り添うことで、検索意図に深く刺さるキーワードを見つけ出すことができます。

テクニック3：競合サイトはキーワードの宝庫！徹底分析

あなたが狙っている市場には、すでに多くの競合サイトが存在するはずです。これらの競合サイト、特に検索結果で上位表示されているサイトは、効果的なキーワードやコンテンツ戦略のヒントを数多く提供してくれます。ライバルから学ぶ姿勢で、徹底的に分析しましょう。

競合の特定方法:
- あなたが対策したい主要なキーワード（ミドルキーワードなど）で検索し、1ページ目に表示されるサイトをリストアップします。
- 業界内でよく知られているサイトや、あなたが目標としているサイトをベンチマークとして設定します。
競合サイトの「流入キーワード」を調査する:
- 有料ツール (Ahrefs, Semrushなど) を活用: これらのツールを使えば、特定のURLを入力するだけで、そのサイトがどのようなオーガニック検索キーワードでアクセスを集めているかを一覧で確認できます。自社が見落としていたキーワードや、競合が力を入れているキーワードが丸わかりになります。
- 無料での調査:
  - タイトルタグと見出しタグの確認: 競合サイトの各ページの<title>タグや<h1>, <h2>タグを見ることで、そのページがどのキーワードをターゲットにしているか推測できます。
  - サイト内検索: 競合サイトにサイト内検索機能があれば、関連キーワードを入力して、どのようなコンテンツがヒットするかを確認します。
競合サイトの「人気コンテンツ」を分析する:
- ツールを使って、競合サイト内で特に多くのアクセスを集めているページや、多くの被リンクを獲得しているページを特定します。
- これらの人気コンテンツがどのようなテーマを扱い、どのようなキーワードで構成されているかを分析します。
- その上で、「自社ならもっと網羅的に、もっと分かりやすく、もっと新しい情報を提供できるか？」と考え、コンテンツ改善や新規作成のアイデアに繋げます。

競合を分析することで、自社の強み・弱みを客観的に把握し、差別化戦略を立てる上でも役立ちます。

テクニック4：検索エンジンのお告げ？サジェストと関連検索をフル活用

Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの検索行動に基づいて、便利なヒントをいくつも提供してくれています。これらを活用しない手はありません。

Googleサジェスト（オートコンプリート）:
- 検索窓にキーワードを入力し始めると自動で表示される候補群です。ユーザーが実際によく一緒に検索している組み合わせや、関連性の高いキーワードがわかります。
- 応用テクニック:
  - キーワードの後ろにスペースを入れてみる
  - キーワードの後ろに「あ」「い」「う」…と一文字ずつ入れてみる
  - キーワードの前に「*」（アスタリスク）を入れてみる
- ラッコキーワードなどのツールを使えば、これらのサジェスト候補を効率的に大量収集できます。
関連する検索キーワード:
- 検索結果ページの一番下に表示されることが多い「他のキーワード」や「関連性の高い検索」などのセクション。最初に検索したキーワードに興味を持ったユーザーが、次に関心を示す可能性のあるキーワード群です。ここからさらにキーワードを掘り下げていくことができます。
「他の人はこちらも質問」（People Also Ask / PAA）:
- 検索結果ページの中ほどにアコーディオン形式で表示される質問群。ユーザーが抱える具体的な疑問がQ&A形式で示されています。Knowクエリ系のロングテールキーワードや、コンテンツのFAQセクションのネタ探しに最適です。質問をクリックすると答えと共に関連する質問がさらに表示されるため、アイデアを広げやすいです。

これらの機能は、ユーザーのリアルな検索意図をダイレクトに反映しているため、キーワード選定において非常に価値の高い情報源となります。

テクニック5：Q&Aサイト・SNSに眠る「ユーザーの生の声」を拾う

キーワードツールだけでは拾いきれない、ユーザーのより自然な言葉遣い、具体的な悩み、ニッチな疑問は、オンライン上のコミュニティに溢れています。

Yahoo!知恵袋、教えて!gooなど:
- 自社のビジネスやテーマに関連するキーワードで検索し、実際にどのような質問が投稿されているか、どのような言葉で悩みが表現されているかを確認します。専門用語ではなく、ユーザーが普段使う言葉遣いに注目しましょう。ベストアンサーだけでなく、他の回答やコメントにもヒントが隠されていることがあります。
X (旧Twitter)、Instagram、Facebookなど:
- 関連するハッシュタグ（例: #〇〇の使い方がわからない #△△でおすすめのお店）やキーワードで検索し、ユーザーの投稿を観察します。商品やサービスに対する不満、要望、意外な活用法、イベントに関する話題など、リアルタイムな情報や感情的な言葉遣いが見つかることがあります。
業界特化型フォーラム、オンラインコミュニティ:
- 特定の趣味や業界に関するフォーラム、オンラインサロンなどがあれば、積極的に参加・観察してみましょう。より専門的で深い悩みや、特定のコミュニティ内だけで使われるようなニッチなキーワードが見つかる可能性があります。

これらのプラットフォームから得られる情報は、ユーザーの「生の声」であり、共感を呼ぶコンテンツ作成や、よりユーザーに寄り添ったキーワード選定に繋がります。

テクニック6：キーワードを「組み合わせ」て効率的に量産する

一つ一つのキーワードを地道に探すだけでなく、既存のキーワードを特定のパターンで「組み合わせる」ことで、効率的に多くのキーワード候補、特にロングテールキーワードを生成することができます。

基本的な組み合わせパターン:
- [軸となる名詞] + [アクション/目的]: 例) 「中古車購入」「温泉デート」「パスワード再設定」
- [軸となる名詞] + [属性/特徴]: 例) 「化粧水メンズ」「スニーカー防水」「レストラン個室」
- [軸となる名詞] + [場所/地域]: 例) 「求人大阪」「キャンプ場関東」「パン屋駅近」
- [軸となる名詞] + [疑問詞/悩み]: 例) 「〇〇やり方」「△△ なぜ」「□□ 比較」
- [軸となる名詞] + [評価/感情]: 例) 「〇〇おすすめ」「△△ 最悪」「□□ 感動」
ツールを活用した掛け合わせ:
- 世の中には、複数のキーワードリスト（例: 「軸キーワードリスト」と「関連修飾語リスト」）を入力すると、それらを自動で掛け合わせてくれるWebツールが多数存在します。「キーワード掛け合わせツール」などで検索してみてください。
- ExcelやGoogleスプレッドシートの関数（例: CONCATENATE関数）を使って自作することも可能です。